【YAMAHA TW-E5Aレビュー】低音域と高音域のバランスを自動で最適化する「耳に優しい」完全ワイヤレスイヤホン

YAMAHAから自動で音質バランスを最適化する完全ワイヤレスイヤホン「Empower Lifestyle TW-E5A」が2020年8月7日に発売。価格は16,500円(税込)となる。各種性能や実際に使ったときのレビューを記載していく。

音量が低い時、低音域と高音域が聴こえにくくなる傾向にあるが、TW-E5Aは自動でバランスを調整し、音のバランスを最適化する。よって、過度な音量アップを抑え耳への負担を軽減してくれる。

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ヤマハ(YAMAHA)

特徴

  • リスニングケア機能で自然で聴きやすい音を再現
  • 外音取り込み機能搭載
  • 左右独立通信で音途切れしにくい
  • 完璧なフィット感
  • 雨天時でも使用可能な防水性能
  • 声で操作可能

■リスニングケア機能

人間の聴覚特性上、ボリュームが小さい時は低音域高音域が聴こえにくくなる。その結果音量をアップし耳へ負担を掛けている。その課題を解決したのがヤマハ独自の「リスニングケア機能」である。音量に合わせて、低音域・中音域・高音域のバランスを最適化し、ユーザーの過度な音量アップによる耳への負担を軽減する。

実際に聴いてみると、音量をいつもより小さくしても楽器の細かい音まで拾えている印象。意図的に音量を上げなくてよいため疲れにくく長時間作業時のイヤホンとして非常に優秀。

音質はボーカル(中音)がやや前に出ており高音と低音は少し控えめだが、全体的なバランスは非常に良い。楽器一つ一つの音も出ており満足感も高い。

■外音取り込み機能

各社続々と搭載している外音取り込み機能。AppleのAirPods Proを筆頭に増加しており、YAMAHAも搭載してきた。外の音を取込みながらリスニングもできる代物で、外出時に車などの周囲音を気にしたいときに便利な機能。しかし、どうしてもリスニングの音が聴こえにくくなる(こればかりはしょうがない…)。ながら作業中、気分転換したいときに活躍する。

実際に外音取り込みを使うと、車の走行音だけでなく会話声もバッチリ聴こえる(音量を結構上げても聴くことは可能)。仕事場で声を掛けられても問題なく対応できる。

■左右独立通信

Bluetoothで通信する端末から直接左右両方のイヤホンと通信するため、従来の通信方法より音途切れしにくくなる。しかしこの機能は端末側にTWS Plus(TrueWireless Stereo Plus)に対応していることが前提のため、購入前に端末仕様を確認すること。

都内の満員電車でも試したが、全く途切れることがなく通信性能の素晴らしさを実感した。ストレスフリーで音楽に集中でき、個人的にはこのイヤホンの一番良い点だと思う。

■完璧なフィット感

これは人それぞれなので実際に装着してからの購入を薦めるが、個人的には抜群にフィットする。ちょっと頭を揺らしたくらいでは外れることなく、安心して使うことができる。外れそうになるイヤホンって結構多く、心配しながらだと音楽に集中できない。そういったストレスもない素晴らしい設計だと感じた。

■雨天時も使用可能な防水性能

IPX5規格を満足しており、水に浸さない限り故障の心配はない。台風程度の雨でも規格上は使うことができる。ただし、濡れた後にしっかり乾燥させるのは絶対条件。そのまま放置すると故障だけでなくカビになる恐れがある。IPX5だからと言って過信は厳禁。

■声で操作可能

iPhoneのSiriやAndroidのGoogleアシスタントなど、ボイスアシスタント対応製品が増えており、このイヤホン本体で操作可能

実際に声で操作すると、Googleアシスタントは特にミスなく操作可能。自分の声を認識するスピードも速く、自然と使いたくなる。これといった問題は特になし。それがいい。

TW-E5A スペック

製品名YAMAHA TW-E5A
BluetoothVer.5.0
周波数帯域20~20,000Hz
ドライバー6.2mmダイナミック
対応コーデックSBC/AAC/aptX
連続再生時間7時間
最大再生時間
(充電ケース込)
26時間
充電時間2時間
防水性能IPX5
重量片耳7.0g
機能外音取り込み
音質調整
TWS Plus
カラーブラック
ホワイト
スモーキーブルー
スモーキーピンク
発売日2020年8月7日
価格16,500円(税込)

まとめ

購入してから日は浅いが、使ってみたところ長時間のリスニングにピッタリなイヤホンだと感じた。音質のバランスも良く、音途切れの心配もないため使っていてストレスを感じない。雨天時も気にせず使えるのも嬉しい。

他にも完璧なフィット感など褒める点が多く、満足度の高い買い物ができたと実感できる。少し価格は高めだが廉価版のTW-E3Aと比較すると、数段階上の性能となっている。TW-E7Aも大いに期待したい。