【2021年版】FPS・音ゲー向け「低遅延」ワイヤレスイヤホン6選【aptX LL対応】

ここ数年ワイヤレスイヤホンの普及が目覚ましく、音質やバッテリー性能も大きく進化している。だが、音ゲーFPSゲームをした時の「遅延」は有線より発生しやすくゲームで使えたものではなかった。

そこで今回は、遅延を抑えてくれるコーデック「aptX LL(Low Latency)」を理解しながら、ゲーム動画視聴でも問題なく使えるワイヤレスイヤホンを紹介。

aptX LL(Low Latency)とは?

音質コーデックについて以下記事でまとめているが簡単に説明すると、端末からイヤホンへ音データを圧縮して送信する際の「圧縮方式」をコーデックという。その中でも遅延に特化したコーデックをaptX LL(Low Latency)という。

ゲームや動画視聴を目的にワイヤレスイヤホンを購入するときは、端末側とイヤホン側がaptX LLに対応しているかを確認すること。映像と音のズレを大きく軽減してくれる。ちなみに私の持っているPlantronics BackBeat PRO 2で遅延を計測したところ、有線には敵わないが他のBluetoothコーデックとは比較にならないくらい低遅延となる。

aptX LL有線aptXSBC
30~40ms7~10ms140~160ms170~200ms
Plantronics BackBeat PRO 2の遅延時間検証

ちなみにPlantronics BackBeat PRO 2は有線や無線関係なく音楽やゲームを楽しめる。また、アクティブノイズキャンセリングも搭載した万能ヘッドホンなのでおすすめ。

それではここから本題のおすすめ低遅延イヤホンを紹介していく。(ここから紹介するイヤホンは全てaptX LL対応)

EPOS【GTW 270 Hybrid】

ゲーム用に開発されており、PS5やSwitch、PC、スマホ、タブレットなどあらゆる機器と接続できるUSB Type-Cのドングル付きモデル。

aptX LL対応はもちろんのこと、Bluetooth 5.1とバージョンも新しいので接続安定性や省電力性にも優れている。

しなやかで耳にフィットし、遮音性に優れたエルゴノミクス形状を採用。低音が抜けがなく、迫力あるサウンドでゲームへの没入感を高めてくれる。

Bluetoothコーデック連続再生時間
Ver.5.1SBC/AAC/aptX LL5時間
重量発売日価格(税別)
2021年1月21日29,480円

CX 350BT【SENNHIZER】

音質へのこだわりを持ち、創設75年の老舗メーカー「ゼンハイザー」の安価なワイヤレスイヤホン。USB Type-Cの1.5時間充電で10時間連続再生できる利便性の良さも売り。Bluetooth 5.0採用で家でのゲーム使いはもちろん、外の混雑化でも音途切れしにくい。

同じゼンハイザーの名機と呼ばれる「MOMENTUM True Wireless 2」はaptX LL非対応のためゲーム目的であればこちらの方がよい。

Bluetoothコーデック連続再生時間
Ver.5.0SBC/AAC/aptX/aptX LL10時間
重量発売日価格(税別)
13.0g2020年5月28日11,700円

NeEXTRA HP-NX30BT【radius】

ドライバー径11mmと大きく、低音のパワフル感だけでなく鮮明な中高音が出ており、バランスが非常に良い。当然低遅延なのでゲームにも向いているが、ボーカルを楽しむイヤホンとしても使ってほしい一品。

いままでイヤホンに数十万円と掛けている方にも自信を持っておすすめできるワイヤレスイヤホンとなっている。

Bluetoothコーデック連続再生時間
Ver.5.0SBC/AAC/aptX/aptX LL9時間
重量発売日価格(税別)
18.0g2018年12月14日11,980円

SE215SPE+BT2-A【SHURE】

SHURE得意の高遮音設計により、周囲のノイズをカットでき音に集中できる※。家の中で使用するならアクティブノイズキャンセリングはいらなく、本製品で十分遮音できる。

※日常会話程度の音量である最大37dBをカット

このspecial editionは、低域を強化した周波数特性にチューニングされている。この低域がゲームとうまくマッチして、銃声などのリアルさをより強調してくれる。こちらも言うまでもなく低遅延仕様

今回の趣旨と外れるが、aptX HDにも対応しハイレゾ並みの音質を実現してくれる。ゲームや動画はaptX LL音楽のみを楽しみたいときはaptX HDとコーデックを使い分ける楽しみも持っている。

Bluetoothコーデック連続再生時間
Ver.5.0SBC/AAC/aptX/
aptX LL/aptX HD
10時間
重量発売日価格(税別)
30.0g2019年9月13日12,428円

IE 80S BT【SENNHIZER】

今回紹介する中で一番高価であり6万円となる。なによりコーデックの種類が豊富であり、様々な機器との接続を問題なく行える。IE 80シリーズお馴染みの低域調整ダイヤルを搭載し、好みの音質を簡単に調整できる。そのため、ゲームごとに低域を調整することも可能。

特にFPSは、ゲームごとに足音の聴こえ方が違く、この調整機能のおかげでApexやCoDでも安心して使うことができる。

Bluetoothコーデック連続再生時間
Ver.5.0SBC/AAC/aptX/
aptX LL/aptX HD/
HWA(LHDC)
6時間
重量発売日価格(税別)
32.0g2019年9月12日60,500円

SE425-V+BT2-A【SHURE】

いままで紹介したイヤホンとは異なり、低音はそこまで強くなくフラットでナチュラルな音質を楽しめる。FPSよりは音ゲーに向いており、ずっと音楽を聴いていても疲れにくい。

先程紹介したSE215SPE同様、高遮音性に優れているので音に集中できる。ここはSHUREの特許と言ってもいいでしょう。

Bluetoothコーデック連続再生時間
Ver.5.0SBC/AAC/aptX/
aptX LL/aptX HD
10時間
重量発売日価格(税別)
30.0g2019年9月13日34,797円

まとめ

以上いかがでしたでしょうか。他にもおすすめしたい低遅延のワイヤレスイヤホンはあるが、私の中ではこれがTOP6となる。ゲームにもよるが、手頃にイヤホンを購入したいのであれば「SENNHIZERCX 350BT」や「radiusNeEXTRA HP-NX30BT」がいいでしょう。

もう少し踏み込んでお金をかけてもいいなら「SHURESE215SPESE425」「SENNHIZERIE 80S BT」などを購入してみてほしい。

もし色々なイヤホンを聴ける機会があるなら、aptX LL製品を片っ端から試聴して自分好みの音質を見つけるのも面白いだろう。