finalからドライバー部品全てを新設計したイヤホン「A3000 / A4000」の2種を発表。発売日は10月28日、価格はA3000が12,800円(税込)、A4000が15,800円(税込)となります。A3000,A4000ともに新設計のφ6mmドライバー「f-Core DU」を採用していますが、特徴が異なるので紹介していきます。
10月20日から予約開始していますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
>>「A3000」予約ページ
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A3000/A4000 特徴
- 完全新設計のドライバー「f-Core DU」採用
- IEMの筐体をベースとした優れた装着感
- 指紋が付きにくいマット加工
- 2Pinコネクター+オリジナルOFCケーブル
- タッチノイズを低減するイヤーフック
- 5サイズのイヤーピースを付属
- シリコン製キャリーケース
■完全新設計の「f-Core DU」採用
AシリーズのフラッグシップイヤホンであるA8000の開発をもとに完全新設計されたドライバーユニット「f-Core DU」を採用しています。15,000円前後とは思えない高音質を実現しています。
振動板やボイスコイル、磁石、磁気回路、接着剤に至るドライバーユニット全体を新設計したことで圧力の偏りや音の歪みを最小限に抑えています。
A3000は、ゆったりと広がる低域のなかに一音一音が輪郭を持って浮かび上がるように定位する、圧倒的にナチュラルなサウンドが特長です。
A4000は、「トランスペアレントな音」と呼ばれる、距離が離れたところに定位した音もクリアに聴こえる音の印象を、幅広い音楽で実現しています。ボーカルや楽器の発音のタイミングが手にとるようにわかり、リズムを明瞭に聴き取ることができます。
自社開発だからこそできる音質と値段設定となっています。
■IEMの筐体をベースとした優れた装着感
カスタムIEMの筐体設計を基に、優れた装着感を実現しています。耳への圧迫感を極力少なくするため、筐体3点で保持することで安定感を得ています。上図のように赤点、青点、緑点から1点ずつで支える形になります。
これにより大きな面で耳に接する形状ではなく、接触面積を限定しています。万人の耳に適合し、今までにない圧迫感の少なさと装着感を得ることができます。
■指紋が付きにくいマット加工
イヤホン本体がマット加工となっており、指紋が付きにくく、皮脂で汚れにくくなっています。毎日使っていると意外と気になる部分であり、簡単に水洗いできないからこそ嬉しい加工です。
■2Pinコネクター+オリジナルOFCケーブル
自社開発の2Pinコネクターであり、φ0.78規格を採用しています。また、しなやかなオリジナルOFCケーブルによりタッチノイズを低減しています。
■タッチノイズを低減するイヤーフック
イヤーフックをケーブルに装着することで、歩行時などにケーブルと身体が擦れることで発生するタッチノイズを低減しています。せっかく高音質を謳うイヤホンであってもタッチノイズが激しいと台無しです。
付属品は一般的なイヤーフックよりもスリムであり、掛けていることを忘れる快適さが特徴となります。
■5サイズのイヤーピースを付属
final製品ではお馴染みの5サイズのイヤーピースを付属。耳に触れる部分は柔らかいシリコンを採用しています。
逆に耳に触れないイヤーピースの内側部分は、溝加工を施した硬めのシリコンとなります。この組み合わせにより快適な着け心地と高い遮音性を実現しています。
軸部分の色が異なるため、サイズ判別もしやすくなっています。
■シリコン製キャリーケース
ケーブルを丸めて収納することが可能なシリコン製キャリーケースです。上蓋がドーム状のシリコンであり、ケーブルが絡まることなくしっかり固定されます。
スペック
製品名 | A3000 | A4000 |
ドライバー | φ6mmダイナミックドライバー「f-Core DU」 | |
コネクター | 2Pin | |
ケーブル | OFCケーブル | |
感度 | 98dB | 100dB |
インピーダンス | 18Ω | |
コード長 | 1.2m | |
重量 | 18g | |
カラー | マットブラッグ | ダークブルー |
発売日 | 10月28日(予約は10月20日) | |
価格 | 12,800円(税込) | 15,800円(税込) |
エージングについて
エージングとは、ある時間使用を続けることで、音に変化が起こる現象のことです。イヤホンの内部には、小さなスピーカーと言えるドライバーユニットが入っており、極めて薄いフィルム製の振動板がコイルと接着剤で貼付られています。コイルにオーディオ信号が流れることでコイルが動くのと共に、その振動板がミクロン単位で動くことで音を発しています。
その際、断定は出来ませんが、接着部分が振動板の微少な動きに影響を与えている可能性があると、私達は考えています。一定時間使用することにより、振動板が動きやすくなることで設計意図本来の音質に近づくようです。本製品については、小口径であるため、エージングの変化がわかり難くなるまでに長めの時間が必要です。概ね150~200時間程度、通常の使い方を続けていただけましたら、繊細さが増したと感じられる筈です。大音量でのエージングやノイズによるエージングよりも、普段お聴きになる音楽と音量でエージングを進めた方がより好ましい結果が得られます。正確な比喩ではありませんが、靴を馴らすために無理な動きをすると、普段歩くのとは異なる皺ができる筈です。振動板も同様に無理な動きをさせるよりも、ご使用になられる環境で馴らした方が自然、と考えていただけると良いでしょう。エージングには、音響心理的な面もあります。新たなイヤホンを購入した直後に試聴した感想は、必ずしも絶対的なものではありません。実は日常的に使用しているイヤホンとの相対的な比較をしてしまっているのです。新たなイヤホンを購入し、ある一定時間使い続けると、そのイヤホンが基準となります。その基準となるまで使い続けた上で音質評価をおこなう方が、長期的に飽きない製品を選択をしやすくなります。
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