FortniteやApex,CoDなどバトロワ系FPSの人気に伴い、非常に軽量なゲーミングマウスが多く発売されています。今回は、70g以下でオススメのゲーミングマウスを紹介していきます。
私自身、100gを超える重めのマウスから約50gの超軽量マウスまで様々なゲーミングマウスを使っています。ゲームジャンルに応じて使い分けていますが、FPSなどのバトロワでは軽量マウスを使う機会が増えてきました。理由は疲れにくいからです。これに尽きます…。
発売済み、または今後発売される軽量マウスには有線タイプが多いです。しかし、ワイヤレス技術やバッテリー小型化に伴い、数年後にはワイヤレス製品も増えてきそうです。
軽量マウスのメリット・デメリット
■メリット
- ローセンシとの相性が良く、大きく動かしやすい
- マウスパッドとの摩擦が小さく、抵抗を感じにくい
- 少ない力で操作でき、持ち上げ動作が多くても疲れにくい
■デメリット
- 有線マウスが多く、ワイヤレス派にとって選択肢が少ない
- センシ設定が少しでも合っていないと、滑り過ぎてエイムやキャラコンが安定しない
- 小型なマウスが多く、手が大きい方には合いにくい
ワイヤレスゲーミングマウス
■Logicool G PRO X SUPERLITE
12月22日発売予定の63g未満のワイヤレスマウスです。画像のホワイトカラーは2021年2月25日発売なのでご注意を。
各社ハニカムシェルにより軽量化している中、基盤などの内部部品で軽量化を実現しており、カバー部分はしっかり覆われており、汗やほこりなどによる故障頻度が少ないデザインです。
従来機の「PRO Wireless(通称:GPRO)」よりも軽いですが、HERO 25KセンサーやLIGHTSPEEDによる超高速通信など継承している機能が多いです。
一つ残念なのは、マウス右側のサイドボタンが廃止されたことで両利きマウスではなくなったことです。おそらくこのサイドボタン廃止により軽量化されたのでしょう。
FPSゲームはそこまでボタン数を必要としなく、エイムやキャラコンを重視し、軽さのメリットを選ぶユーザーが増えそうです。
■SteelSeries AEROX 3 WIRELESS
ワイヤレスと有線版が発売されており、ワイヤレスが66g、有線が57gとなります。バッテリーが内蔵される分重いため、より軽い方を購入したければ有線版をオススメします。
ただ、ワイヤレス版には「TrueMove Air」センサーが搭載され、精密なトラッキングが可能な光学センサーとなっています。
2.4GHzとBluetoothのデュアル接続に対応し、ゲーム時は遅延のない「2.4GHz」、ネットサーフィン時は「Bluetooth」というように使い分けることが可能です。Bluetooth接続の場合、遅延が発生しますが省電力であり、1回の満充電で最大200時間使えます。
ハニカムシェル採用ですが、IP54を満足する防塵防水性能を誇っています。手汗やほこり等で故障する可能性が極めて低く安心して使える設計です。
■Pwnage Ultra Custom Symmetrical
海外では12月販売予定の左右対称型ハニカムシェル採用ワイヤレスマウスです。一番の特徴は、カバー・ボディ部分をカスタマイズして重量を変えられるところです(特別なツールは必要なし)。通常カバーとハニカムシェルカバー両方が同梱されています。
重量は68~73gと調整可能かつカラーも11色から選べます。自分だけのマウスを構成できる点も面白いです。また、ボタンスペーサーも4種類同梱しており、0.5,0.6,0.7,0.8mmと0.1mm刻みでクリックの柔らかさを調整できます。
ワイヤレスだけでなく有線としても使え、軽量かつ柔軟なパラコードも付属しています。充電がない場合は、有線接続に慣れているプレイヤーにも配慮した設計です。
個人的には、Logicool Gの「PRO X SUPERLITE」とPwnageの「Ultra Custom Symmetrical」は、2021年で売れるマウスだと思っています。
Amazonでは購入できないため、気になる方は公式製品ページから購入して下さい。(送料がちょっと高いです…)
ワイヤレスゲーミングマウススペック比較
製品名 |
Logicool G |
SteelSeries |
Pwnage |
重量 | 63g | 66g | 68~86g |
ハニカムシェル | – | 〇 | 〇 |
形状 | 左右対称 | 左右対称 | 左右対称 |
サイズ H×W×D |
125×63.5×40mm | 120.5×67.3×37.9mm | 120×60×38mm |
ボタン数 | 6つ | 6つ | 6つ |
センサー | HERO 25K | TrueMove Air | PixArt3335 |
解像度 | 25,400DPI | 18,000DPI | 16,000DPI |
最大速加 | 400IPS | 400IPS | 400IPS |
最大加速度 | 40G | 40G | 40G |
連続作動時間 | 70時間 | 2.4GHz:80時間 Bluetooth:200時間 |
40時間 |
発売日 | 12月22日 ※ホワイトは 2021年2月25日 |
12月10日 | 11月20日 |
価格 | 17,000円前後 | 14,000円前後 | 89ドル~ |
有線ゲーミングマウス
■Razer DeathAdder V2 Mini
DeathAdder V2を小型・軽量化したモデルであり、かぶせ持ち・つまみ持ち・つかみ持ちなどの様々な持ち方に対応しています。約62gと軽量なのでフリック操作もしやすく、Razer独自のSpeedflexケーブルとの相性もバッチリです。引きずる感覚がなく素早くコントロールできます。
グリップ力が向上するテープも付属しており、FPSなどの撃ち合いで手汗をかきやすい方にもオススメです。
何より6,000円以下という安価で、センサ性能やクリック応答性、持ちやすさなどを兼ね備えており初心者にこそオススメしたいモデルです。
■Razer Viper Mini
全長120mm以下の小型マウスであり、61gと超軽量です。かぶせ持ちよりも「つかみ持ちやつまみ持ち」に向いたゲーミングマウスです。
応答時間の速いクリック性能、引きずる感覚のないSpeedFlexケーブルなどマウスに必要な性能は一通り揃っています。また、マウス後部のロゴ部分をRGBライティングでき、見ためも楽しむことができます。
DeathAddaer V2 Miniと異なり、左右対称型なので下手に固定されずに自由に持ち方を選べます。自分に合った持ち方を見つけやすいのも利点の一つです。
■SteelSeries AEROX 3
上記で紹介したワイヤレス版と比較して「より軽く安価な」有線マウスです。ハニカムシェル採用で57gという超軽量を実現し、従来機に比べて驚くほど軽くなっています。
ワイヤレス版と比較してバッテリー内蔵ではないため、残量や接続安定性などを心配する必要はありません。
ハニカムデザイン(穴開き)には珍しく、IP54規格を取得しており手汗やほこりに強い防水防塵性能となります。穴開きの唯一の弱点を解消しています。
他にも取り外し可能で摩擦を感じさせない「Super Mesh USB-Cケーブル」やクロス・ハードの両マウスパッドで操作性が良くなる「PTFE Glide Skates ソール」を搭載し、ストレスのない有線ゲーミングマウスとなっています。
■Finalmouse Ultralight 2 Cape Town
ハニカムシェル採用の小型・軽量ゲーミングマウスが流行るキッカケとなった製品です。今回紹介する中で最も軽い47gを実現しています。
コードには抵抗を全く感じない「ファントムコード」を採用し、ソールもピタッと止まるカッティング技術を取り入れています。これにより初動が速くても、エイムや視点移動などの大事な場面で思うように止まってくれます。
FinalmouseもUltralight→Air58 Ninja→Ultralight2と日々進化しており、今後の製品展開も気になるところです。
■HyperX Pulsefire Haste
超軽量59gのハニカムシェル採用モデルであり、非常に通気性がよく手汗が溜まりにくい仕様です。高解像度のPixArt3335センサーと相性が良く、反応の良いトラッキングにより、FPSなどでターゲットを捉え続けるのに向いています。
HyperX製マウスの特徴でもある「しっかりとしたクリック感」はそのままに、誤クリックしにくいマイクロスイッチを採用しています。また、防塵被膜により故障しにくくなっています。
Razerマウス同様にグリップテープが付属し、マウスのクリック部分だけでなく側面に貼ることもできます。大事な場面で手が滑ってしまう方こそ安定感を得るためにしっかりテープを貼りましょう。
■Xtrfy M42
60gを下回るハニカムデザインだけでなく、マウストップカバー部分を交換でき、高さや幅を大きく変えることができます。トップカバーは2種類あります。
これは万人に合うマウスを目指した設計であり、手の大きさや握り方、センシの高さなどが考慮されています。
コードは人気のXtrfy EZcordであり、「柔らかさ・軽さ・柔軟さ」すべてが揃っている引っ掛かりの少ない仕様です。重さや接続安定性を気にせずにワイヤレスマウスのような操作感を得ることができます。
カラーは「ブラック・ホワイト・マイアミ・ピンク・レトロ」の5種類から選択でき、他社のマウスとはカラーリングが一味違います。
海外の発売日は12月ですが、日本は未定であり今後の展開に期待が掛かります。
■Xtrfy M4
Xtrfy M42と比較すると少し重めの69gですが、同じくハニカムシェルを採用しています。少し大きめのデザインであり、親指付け根部分の幅が広く、軽いのに安定した操作性となっています。
ボタンは全部で8つあり、左右クリック、ホイールスクロールボタン、DPIボタン、サイドボタン×2に加えて、マウス底面にDPIとポーリングレートの変更が可能なボタンが2つで構成されています。
PCでソフトをインストールせずにDPIやポーリングレートが変えられ、利便性の高いゲーミングマウスです。
穴開き構造ですが、耐水・耐塵性能を備えており、手汗などからコンポーネントを保護しています。(コンフォーマルコーティングでマウスの内側を覆っています)
■Corsair Katar Pro
非常に安価な3,520円の有線ゲーミングマウスですが、小型軽量で左右対称マウスをお探しの方にピッタリです。ハニカムシェルを採用せずに69gを実現し、内部故障の心配なく使えます。
PixArt製の光学センサーにより12,400DPIの高解像度なため、トラッキング性能も申し分ありません。
Corsair独自のソフトウェア「iCUE」によりRGBライティングやDPI、マクロなどを細かく設定可能です。
ワイヤレス版も発売されていますが、形状は変わらず少し重めの90gとなっています。
■Glorious Model O-
GloriousのModelシリーズで最も小型で軽量なモデルです。Model Oより10g軽い58gを実現し、日本人のような小さい手に馴染むサイズ感となっています。
センサーはPixAet PMW3360を搭載し、スイッチは信頼性のあるオムロンスイッチ、ケーブルには超軽量で抵抗を感じさせないAscended Cordを採用しています。
Model D-と違いこちらは左右対称モデルとなります。
■Glorious Model D-
小型・超軽量の61gを実現しており、表面がマットタイプとグロッシータイプに分かれています。質感がサラサラかツルツルのどちらかを選べます。
人気マウスであるModel Dを一回り小さくした形状であり、右利き用のエルゴノミクスとなります。マウス操作の快適性・スピード感に重きを置いており、FPSなどの激しく動かすゲームと相性が良いです。
柔軟で細めのAscended Cordを採用し、ワイヤレスのような操作性を実現しています。マウスバンジーが無くても問題なく、ワイヤレス並の快適性を味わえます。
100%のPTFEかつエッジが丸みを帯びているマウスソール「G-Skatesプレミアム」を採用し、マウスパッドへの引っ掛かりを感じない滑らかさが特徴となります。
■ROCCAT Burst Pro
半透明のハニカムシェル構造を採用し、軽さと耐久性を両立しています。ハニカムシェルの上に薄く透明な素材で覆うという斬新な設計です。
これによりRGBライティングも映えるため、ゲームへの没入感もグッと高めてくれます。
ROCCAT独自の光学式スイッチにより、違和感のなく馴染みのあるクリック感を実現しています。FPSプレイヤーにとってクリック感はとても大事であり、そういったプレイヤーを考慮して作られています。(ちなみに1億回ものクリック耐久性があります)
スイッチ同様に新開発のパラコードケーブルを採用し、ケーブルの存在すら忘れるくらい軽く柔軟性のある仕上がりとなっています。ソールには一般的なPTFEより滑らかな「熱処理グライド」が採用されています。
■ROCCAT Kone Pure Ultra
約66gの軽量且つ独特な形状に目を引かれますが、触ってみてわかるのは「握りやすく、滑りにくい」ということ。ROCCATの最新技術「ハイブリッド耐消耗コーディング」により高耐久で汚れに強いです。
PixArt3389をベースとしたOwl-Eyeセンサーは高精度ポインターによる安定したトラッキング力を発揮します。
有線ゲーミングマウススペック比較
製品名 |
Razer |
Razer |
SteelSeries |
Finalmouse |
HyperX |
Xtrfy |
Xtrfy |
Corsair |
Glorious |
Glorious |
ROCCAT |
ROCCAT |
本体重量 | 62g | 61g | 57g | 47g | 59 | 59g | 69g | 69g | 58g | 68g | 68g | 66g |
ハニカムシェル | – | – | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
形状 | 右利き用 エルゴノミクス形状 |
左右対称 | 左右対称 | 左右対称 | 左右対称 | 左右対称 | 右利き用 エルゴノミクス形状 |
左右対称 | 左右対称 | 右利き用 エルゴノミクス形状 |
左右対称 | 右利き用 エルゴノミクス形状 |
サイズ H×W×D |
114.2×65.4×56mm | 118.3×53.5×38.3mm | 120.5×67×37.8mm | 116×54×36mm | 124.2×66.8×38.2mm | 118×63×38mm | 120×68×39mm | 115.8×64.2×37.8mm | 120×63×36mm | 128×67×42mm | 120×58×38.7mm | 115×70×39mm |
ボタン数 | 6つ | 6つ | 6つ | 6つ | 6つ | 6つ | 8つ | 6つ | 6つ | 6つ | 6つ | 6つ |
センサー | 光学式センサー | 光学式センサー | TrueMove Core | PixArt PMW3360 | PixArt PMW3335 | PixArt PMW3389 | PixArt PMW3389 | PixArt PAW3327 | PixArt PMW3360 | PixArt PMW3360 | ROCCAT Owl-Eye光学センサー | ROCCAT Owl-Eye光学センサー |
解像度 | 8,500DPI | 8,500DPI | 8,500DPI | 3,200DPI | 16,000DPI | 16,000DPI | 16,000DPI | 12,400DPI | 12,000DPI | 12,000DPI | 16,000DPI | 16,000DPI |
最大速加 | 300IPS | 300IPS | 300IPS | – | 450IPS | 450IPS | 450IPS | – | 250IPS | 250IPS | 400IPS | 400IPS |
最大加速度 | 35G | 35G | 35G | – | 40G | 50G | 50G | – | 50G | 50G | 50G | 50G |
ケーブル | SpeedFlexケーブル 1.8m |
SpeedFlexケーブル 1.8m |
スーパーメッシュケーブル 1.8m |
ファントムコード | HyperFlex USBケーブル 1.8m |
Xtrfy EZcord 1.8m |
Xtrfy EZcord 1.8m |
1.8m | Ascended Cord 2.0m |
Ascended Cord 2.0m |
PHANTOMFLEX ケーブル 1.8m |
PHANTOMFLEX ケーブル 1.8m |
発売日 | 2020年6月25日 | 2020年3月19日 | 2020年12月10日 | 2019年8月15日 | 未定 | 未定 | 2020年12月4日 | 2020年11月28日 | 2019年10月18日 | 2020年2月14日 | 2020年11月27日 | 2019年11月15日 |
価格 | 6,000円前後 | 5,000円前後 | 9,000円前後 | 14,000円前後 | 49.99ドル | 59.00ドル | 9,000円前後 | 3,520円 | 7,500円前後 | 7,700円前後 | 7,000円前後 | 6,000円前後 |
まとめ
以上が私がオススメする70g以下の軽量ゲーミングマウスとなります。ワイヤレス製品は、バッテリーが重く軽量化は難しいですが、「Logicool G PRO X SUPERLITE」のように穴開きのハニカムシェルを採用せずに63gを実現しているので、内部製品の見直しやバッテリー小型化を突き詰めていけば、まだまだ軽量化していけそうです。
有線マウスについてもケーブルへの開発意識が素晴らしく、各社「軽い・柔らかい」ケーブルを装着したことでワイヤレスマウス並の快適性を実現しています。
影響マウスにもメリット・デメリットありますので、まずは実店舗でマウスを触ってみてから購入検討をしてみて下さい。